保険の入れ歯
1.レジン床(プラスチック)の義歯
保険適用で作る場合は、床の部分がレジンというプラスチック製義歯となり、安価にできます。全体がプラスチックのため、分厚くなり快適さがやや劣りますが、咬むという入れ歯の基本的な機能は十分あります。
機能 ○
強度 △
美しさ △
価格 ◎
長所
保険が適応され、比較的安価です。
調整や修理がしやすいです。
自費の金属床(チタン以外)の入れ歯より軽量です。
短所
金属床に比べると壊れやすいです。(破折しやすい)
熱が伝わりにくく、食べ物の温度が分かりにくいです。
厚みがあります。
自費の入れ歯
2.金属床(コバルトクローム)の義歯
コバルトクロームと呼ばれる金属で補強した義歯のため、薄いですが丈夫で快適です。
また長年入れ歯に使われてきた実績もありますが、金属アレルギーの方にはおすすめできない義歯です。
機能 ○
強度 ◎
美しさ △
価格 △
長所
薄く作ることができ、口の中がせまくなりにくいです。
変形しにくいです。
熱の伝わりがよく、食べ物の温かさや冷たさを感じやすいです。
短所
保険がきかず、費用がかかります。
プラスチックより調整が難しいです。
金属味を感じることもあります。
3.金属床(チタン)の義歯
チタンは人体との相性がよく、腐食せず、金属の味があまりしません。また金属アレルギーが起きる可能性がほとんどないと言われています。そのためアレルギー体質の方におすすめです。
機能 ○
強度 ◎
美しさ △
価格 △
長所
金属は丈夫なため薄く作ることができ、発音がしやすくなります。
熱を伝達しやすいため冷たさや温かさを感じられ、より自然に近い感覚で食事を楽しめます。
非常に軽く装着感が良い金属です。金属アレルギーがほとんどありません。
短所
保険がきかず、費用がかかります。
プラスチックより調整が難しいです。
金属味を感じることもあります。
4.ノンクラスプの義歯
従来の部分入れ歯で使われる金属のバネを使用せず、柔軟性のあるプラスチックで全体を固定する入れ歯です。
大きく口を開けても入れ歯だと分らないほど自然で美しい口元になります。
機能 △
強度 △
美しさ ◎
価格 △
長所
薄いため軽く、弾力があるため着けている感覚が自然。
金属のバネを使用しないため見た目も自然で、口を開いても入れ歯だとわかりづらい。
金属アレルギーの方でも安心して使用できる。
短所
バネの部分がプラスチック製で強度がないため、硬い物が好きな方にはおすすめしません。
残っている歯の状態によっては使用できない場合がある。