「こんな風に思うのは私だけかしら?」「これってうちの子だけ?」
そんなお母さんからの疑問を集めてみました。
子育て中のお母さんの気持ちが少しでも楽になるようお役にたてれば幸いです。
Q1.
自分が治療した時のつらい体験を思い出すと、子供ができるか心配です。過去に他院で先生に怒鳴られた事があり、通院することに不安をもっています。
A1.
当院では、笑顔で楽しく来院できることを目標に、それぞれのお子さんの歩みに合わせて、治療に入るまでの段階を踏むようにしています。
まずは歯医者さんに慣れてもらうよう・・・
1)体験通院をする⇒この歯医者さんは恐くないんだ!
2)トレーニング⇒スタッフと器械や道具になれる。実際に触ってみて恐怖心を減らす。
3)治療⇒出来るだけ楽しく!まずは短時間で終える治療をして、お子さんに自信を持ってもらいます。
☆お子さんにもよりますが、できるだけ恐怖心を持たず、少しずつ自信をもてるよう、できたことは褒めながら共に喜び合えるようサポートをさせて頂きます。
Q2.
下にまだ小さい子がいるのですが、連れて行ってもいいですか?
A2.
連れて来ていただいて結構です。上の子がやるのを見て、下の子がスムーズな治療や検診に入れる場合が多々あります。
時には上の子が楽しくやっているのをみて、下の子も座りたい!と言うことも・・・。身近なよいお手本はどんどん見せていただいたほうがいいと思います。又、お兄ちゃん、お姉ちゃんだから頑張ろうという気持ちを持ってくれるお子さんもいらっしゃいます。
Q3.
子供が小さいので、何回も通院するのは大変です。
虫歯治療、シーラントなど、一気に終わらせたいんですが…そんなわがまま聞いてもらえますか?
A3.
なるべく回数を少なく治療を終わらせたい気持ちはよくわかります。
ただ複数歯の治療をすることは可能ですが、治療内容等により間隔をあけないとできない治療もあります。
また、子供の受け入れられる範囲はまちまちですし、1回の治療に時間がかかりすぎてしまってはイヤになってしまう事もあります。
治療のボリュームはお子さんの受け入れてくれる範囲にしておく事が、次回につながると考えています。
ちなみに5歳くらいの子供が受け入れてくれやすい治療時間は、平均15分、長くても30分です。
Q4.
遅刻したり、無断キャンセルすると行きづらくなるのですが…
A4.
いろんなご都合で遅刻やキャンセルされることもあると思いますが、心配されずにご連絡下さい。
中断されて、症状が悪化する等の問題がでてしまう事の方が、当院としてははるかに心配です。
ただ、診療の流れでお待たせすることもあるかと思いますので、ご理解の程よろしくお願い致します。
Q5.
子供の治療時、診療室に母親は一緒に入ったほうがいいのでしょうか?
A5.
診療室に同伴するかどうかは、歯科医の考え方がいろいろです。
子供の自立心の向上と甘えがでてしまわないように、診療室に立ち入ってもらわないという考え方の先生もおられます。
しかし、当院では、特に低年齢の子供さんの場合、恐怖心がなくなり、安心して治療が出来るまでは、一緒に診療室に入っていただきます。
そして、治療を始める前に練習をしながら、お子さんのペースで進めていきます。恐くない!痛くない!を方針とし、帰る時は笑顔で診療室を出て行けることを目標にしています。
もちろんお子さんが自立できたら1人でもOKです。
Q6.
虫歯がある子供の親は、母親失格でしょうか?虫歯ができやすくて嫌になります。
A6.
もし、虫歯で母親失格なら、昭和20~40年代の母親は95%失格になってしまいます。
でも、どうすれば虫歯予防ができるかほとんど知らなかったわけですから、仕方ないことだと思います。
現在は虫歯になる原因はほとんど科学的に解明されていますので、その知識を応用して、ただ実践すれば虫歯は予防可能な疾患となりました。これは虫歯予防先進国(スウェーデンなど)で実証済みです。
食事(お菓子を含む)なのか?
歯磨きなのか?
はたまた、虫歯菌なのか?
いろいろな要因が重なって虫歯はできるのです。何が原因なのか調べられる方法はいろいろとありますので、悩む前にいつでもご相談下さい。虫歯予防は気付いた時にできることから始めましょう。
でも知っていても実践は難しいものですね。
Q7.
前回、治療を受ける前から泣いてしまいました。
次もできなかったらどうしたらいいんですか?
A7.
3才までの子供は知らない環境、知らない大人に会うだけでも泣いてしまうのはあたりまえのことです。5才でも医療機関でつらい経験があれば、その記憶を思い出して泣いてしまう子も多くいます。
当院では、その子その子が受け入れてくれる程度にあわせて治療範囲を決めています。
今はできないお子さんでも時期がくれば、ほとんど受け入れてくれますのであせらず、子供のペースで対応しましょう。
Q8.
こんなになるまでほっといて!!!って怒られない?
A8.
当院では、怒るのではなくむしろ自分を責めてしまうお母さんが多いため、治療に通えないことの方が心配です。虫歯ができてしまったことより、これからどうするかが重要です。
まず、治療をしっかりやれるように力を貸して頂き、治療が終わればここからが歯を守る(予防の為に何からやればいいか)相談しましょう。
Q9.
乳歯の時にすでに顎が小さくて、永久歯がはえたら確実に歯並びが悪くなりそうです。
何か対策はないのでしょうか?
A9.
以前は、硬いものを食べないから、顎のサイズが小さくなったと言われていましたが、その考え方は現在まったく否定されています。全国の大学の研究により、顎のサイズが小さくなったのではなく、歯のサイズがかなり大きくなっていることが分かりました。(原因は不明)
現在はそれに対するよい対策は、矯正以外には報告されていません。
Q10.
矯正はしなくてはいけないのでしょうか?
またやるとしたら、適した年齢はいつですか?
A10.
矯正は必ずしもやる必要はありません。芸能人やスター選手の中には、歯並びが悪くても一流の人はたくさんいます。ただし歯が重なっているところは、汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病になりがちで、大人になってから口元にコンプレックスをもっている人が多いのも事実です。
矯正治療を始める最適な年齢は7才~12才ですが、歯並びの状態によって異なります。およその目安は以下の通りです。
・受け口や顎の位置が大きくずれている時…5才~8才
・顎が小さくて歯が生える場所が少し足りない時…7才~10才
・歯がねじれていたり、でこぼこしている時…10才~成人
ただし本人が嫌がってるときは、時期をずらした方がよく、ベストタイミングは、本人が希望した時と言えるかもしれません。
Q11.
歯磨きを嫌がる。歯磨きが上手にできない。
仕上げ磨きもなかなかできない。磨けているか心配なのですが・・・。
A11.
仕上げ磨きの仕方を思い出してください。ちゃんと磨こうとして、押さえつけたりしていませんか?
急いで強くゴシゴシしていませんか?
子供用ハブラシの毛先は硬めの物が多いので、お母さん自身が、一度子供用のハブラシでご自分の歯を磨いてみてください。お子さんの気持ちがわかるはずです。
歯磨きは楽しく、遊び感覚からのスタートでOKです。お母さんが楽しく笑顔で歯磨きしてくれる、遊んでくれるとお子さんが思ってくれたら、嫌がらず磨かせてくれるはずです。
あせらず、楽しい歯磨きで虫歯予防はスタートです。
歯磨き以外の虫歯予防策はいろいろあります。やれそうなことを探してみましょう。
Q12.
子供の口臭はどうすれば消えるのですか?
A12.
子供の口臭は発生しやすく、その大半が自然に発症する生理的口臭と呼ばれるものです。これは、年齢が上がるにつれて改善していきますので心配ありません。
本人が気にしていたり、大人になっても続く場合は口臭治療を行う時もありますが、中学生頃に両親から口臭があると言われると、大人になっても本人が心理的に悩むことがありますので、注意が必要です。