「見るだけなのに、どうして嫌がるの?」
「痛くないのに、どうしてこんなに泣くの?」

と、お思いかもしれません。

では、どうして低年齢の小児は歯科治療を受け入れてくれないのでしょうか?
答えは簡単です。

例えば、生後6~8ヶ月の赤ちゃんに対して、「どうしてこの子歩けないのだろう?」
「どうしてこの子しゃべれないのだろう?」とは、お考えにならないと思います。
それは、歩けなくてしゃべれなくて当然であるとみなさんがご存知だからです。
それと全く同じで、0~3歳の子どもが、知らない人に口を開けてさわられることは、大半の場合困難です。
つまり、3歳以下の子どもに「上手にやりなさい」という要求は、0歳の子どもに「上手に歩きなさい」と言っていることと同じくらい難しい事なのです。
その出来ない事を無理にさせようとすれば、子どもは歯医者を怖いところだと思って泣いてしまいます。

でも、過去に無理やり押さえ付けて治療するなどの怖い体験をしていなければ、4~5歳になると歯科治療も受け入れてくれるようになることが多くなります。

無理に押さえ付けてでも治療する事は、本人にとって精神的苦痛として、しばらくの間(個人によって違いますが半年から大人になるまで)残ってしまいます。
当院では、できるだけ治療を受け入れてくれるまで、虫歯の進行を防止しながら、治療ができるまで待つことを基本方針としております。

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