入れ歯
入れ歯・審美義歯
入れ歯でお困りではありませんか?
入れ歯は『食べ物を咬めるようにする為』そして、『残っている歯を守る為』に使うものです。しかし、問題のある入れ歯は気づかないうちに多くのトラブルを招くことがあります。
例えば、
(1)入れ歯が合わないため外出時のみ装着している
(2)食事の時だけ使っている
(3)装着時に痛みがある
(4)入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が入って痛い
(5)入れ歯が頻繁にずれたり落ちるため、人前での装着が不安
などと言ったことはありませんか?
入れ歯を使っている方の多くが、悩みを抱えています。
入れ歯はやはりなかなか自分の歯のように咬めない物なのです。
丸子歯科では患者さんが咬みやすい『いい入れ歯』作りのサポートをさせていただきます。
しかし、『いい入れ歯』とは、人によって違うものです。
ある人は名人の作るすばらしい入れ歯が合っているといい、ある人は使い古した擦り減った入れ歯でもよく咬めるといい、ある人はどんな入れ歯でもすぐ慣れてしまえます。
また、ある人はどんな入れ歯を入れても満足できないという事もあります。
一人ひとりの口の中の条件も違えば、感じ方も違うのでどのくらい満足するかは人によって違います。
患者さんにとっての『いい入れ歯』を確立していくことは簡単ではないかもしれませんが、患者さんと私たちとの二人三脚で『いい入れ歯』を作っていけたらと考えています。
入れ歯とは
入れ歯が向いている方
こんな方にオススメ
●失った歯の本数が多く、早く食事ができるようにしたい方
●残っている歯をなるべく削りたくない方
●外科的処置を希望しない方
長所
この装置を入れるために、他の健康な歯を削る必要はありません。たとえ削ってもわずかで済みます。治療日数が少なくて済みます。
短所
入れ歯を安定させるため、ばねを残っているご自身の歯にかけますので、見た目がブリッジより劣ります。ばねや、入れ歯の吸着力で支える事になりますので、咬みごたえはブリッジよりも劣ります。
ブリッジと比べて、違和感は残ります。また、慣れて頂くまで時間を要します。
毎日取り外して掃除をしなければならず手入れが少し面倒です。
固定させているわけではないので不安定です。
入れ歯の種類
自分の歯が何本かなくなった場合、入れ歯はその部分を補ってくれる大切なものです。
これから作る入れ歯には、構造や材質によって種類がいくつかあり、強度・見た目・話しやすさ等で多少の違いがあります。
このホームページを参考にしてあなたに合った義歯(入れ歯)を選んでいただき、快適な食生活を送り、今後の人生をいきいきと過ごして下さい。
入れ歯は材質・構造によって以下の4種類のものがあります。
(1) プラスチックの義歯 (保険適応)
(2) 金属床(コバルトクローム)の義歯 (保険はききません)
(3) 金属床(チタン)の義歯 (保険はききません)
(4) ノンクラスプ(金具がない)義歯 (保険はききません)
それぞれの入れ歯には、利点と欠点があり「3.保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い」で詳しく比較してあります。
どんなタイプの入れ歯を希望されるか、よくご検討下さい。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い
保険の入れ歯
1.レジン床(プラスチック)の義歯
保険適用で作る場合は、床の部分がレジンというプラスチック製義歯となり、安価にできます。全体がプラスチックのため、分厚くなり快適さがやや劣りますが、咬むという入れ歯の基本的な機能は十分あります。
機能 ○
強度 △
美しさ △
価格 ◎
長所
保険が適応され、比較的安価です。
調整や修理がしやすいです。
自費の金属床(チタン以外)の入れ歯より軽量です。
短所
金属床に比べると壊れやすいです。(破折しやすい)
熱が伝わりにくく、食べ物の温度が分かりにくいです。
厚みがあります。
自費の入れ歯
2.金属床(コバルトクローム)の義歯
コバルトクロームと呼ばれる金属で補強した義歯のため、薄いですが丈夫で快適です。
また長年入れ歯に使われてきた実績もありますが、金属アレルギーの方にはおすすめできない義歯です。
機能 ○
強度 ◎
美しさ △
価格 △
長所
薄く作ることができ、口の中がせまくなりにくいです。
変形しにくいです。
熱の伝わりがよく、食べ物の温かさや冷たさを感じやすいです。
短所
保険がきかず、費用がかかります。
プラスチックより調整が難しいです。
金属味を感じることもあります。
3.金属床(チタン)の義歯
チタンは人体との相性がよく、腐食せず、金属の味があまりしません。また金属アレルギーが起きる可能性がほとんどないと言われています。そのためアレルギー体質の方におすすめです。
機能 ○
強度 ◎
美しさ △
価格 △
長所
金属は丈夫なため薄く作ることができ、発音がしやすくなります。
熱を伝達しやすいため冷たさや温かさを感じられ、より自然に近い感覚で食事を楽しめます。
非常に軽く装着感が良い金属です。金属アレルギーがほとんどありません。
短所
保険がきかず、費用がかかります。
プラスチックより調整が難しいです。
金属味を感じることもあります。
4.ノンクラスプの義歯
従来の部分入れ歯で使われる金属のバネを使用せず、柔軟性のあるプラスチックで全体を固定する入れ歯です。
大きく口を開けても入れ歯だと分らないほど自然で美しい口元になります。
機能 △
強度 △
美しさ ◎
価格 △
長所
薄いため軽く、弾力があるため着けている感覚が自然。
金属のバネを使用しないため見た目も自然で、口を開いても入れ歯だとわかりづらい。
金属アレルギーの方でも安心して使用できる。
短所
バネの部分がプラスチック製で強度がないため、硬い物が好きな方にはおすすめしません。
残っている歯の状態によっては使用できない場合がある。
入れ歯の手入れ
入れ歯の手入れ方法
入れ歯というものも、ご自身の歯を毎日磨くようにちゃんとしたお手入れをしていればかなり長持ちします。
しかし、ただ磨けばいいとか、洗浄剤に浸けこんでおけば綺麗になるだろうと思っていませんか?
順番にご紹介していきますので、参考にして下さい。
1.水洗い
まずは全体的に大きなヌメリや食べかすを落として下さい。
水よりも少しぬるま湯だと落ちがよくなりますが、熱湯を使うと入れ歯が変形してしまうので絶対にしないで下さい。
2.ブラッシング
柔らかい歯ブラシを使って磨いて下さい。
特にバネのかかっている歯は念入りに磨いて下さい。
しかし注意点があります。
天然歯用の歯磨き粉で入れ歯を磨くと、歯磨き粉に含まれる研磨剤で入れ歯に傷がついてしまうので、使わないで下さい。
手で握りながら磨いていると、気が付いたらつい力が入り過ぎてしまって、変形してしまうことがありますので、注意して下さい。
3.入れ歯洗浄剤
目に見える汚れは水洗い・ブラッシングで落ちますが、見えない細菌を洗浄するには入れ歯洗浄剤が有効です。
最初からこの入れ歯洗浄剤を使えば良いと思っている方もいると思いますが、最初に大まかな汚れを取っておかないと、小さな汚れまで到達せず、効果が弱くなります。
時間は10分くらいで十分ですが、夜の間は入れ歯を外していただくのでその時に一晩洗浄剤に浸しておくと効果的です。
4.水洗いする
洗浄液から出した後、そのままはめてしまうと歯ぐきを痛める可能性がある為、しっかりと水洗いをした後に入れ歯を装着してください。
安定剤について
安定剤をどう使うか
入れ歯を入れられている方の中で次の中で当てはまるものがありませんか?
1.食事を取るのに1時間以上かかる
2.最近食事の好みが変わった
3.食事中または食後にむせることが多くなった
4.下記の中に食べにくいものがある
●いちご
●おせんべい
●パン
どれか一つでも当てはまるようだと入れ歯が安定していない可能性があります。
最初は安定していた入れ歯でも数年経過すると、あごの骨の形や歯ぐきの形が変化したり、入れ歯の歯の部分が摩擦したりして、入れ歯の咬み合わせが変化します。
すると、咬むたびに外れてしまったり、入れ歯の安定が悪くなってしまいます。
こんな時に入れ歯安定剤が有効な場合があります。
しかし、安定剤はむやみに使えば良いものではありません。
使うタイミングや使い方、また安定剤の種類の選択が大切になってきます。
入れ歯の安定感に不安をお持ちの方は一度丸子歯科へご相談下さい。
安定剤を使うまでの流れ
入れ歯が不安定
最初は安定していた入れ歯も、数年経過するとあごの骨や歯ぐきの形が変化するため外れやすくなってくることがあります。
歯科医院での診査
実際に口腔内や入れ歯を見させて頂き外れやすい原因を調査します。
入れ歯の修正や作製
入れ歯が不安定になっている原因が分かったら今ある入れ歯の修正もしくは新しく作り直します。
それでも安定が得られないとき・・・
修正、新製しても安定が得られない場合には次のような原因が考えられます。
●唾液の量が少ない
●あごの骨の量が少ない
●歯肉の厚みが薄い
●口輪筋(口の周りの筋肉)の力が強い
●舌の力が強い
安定剤の利用
上記の理由で入れ歯の安定が悪い場合には安定剤が有効です。
安定剤の使用方法
1.入れ歯をよく洗って水分を完全に取り、端の方に付けないようにしてチューブから0.5~3㎝出して薄く広く伸ばすように塗布します。塗布量が多すぎるとはみ出したり流れ出て口の中が粘つくことがあります。
2.入れ歯を口にはめ込み、1分間ほど軽く押さえる。
製品が伸びてすき間を密封すれば完了です。
入れ歯を装着中に製品が溶けてなくなり、入れ歯が安定しなくなったら入れ歯をよく洗い再び使用方法の通り塗布します。
3.入れ歯を外すときは、奥の方から剥がすようにすると外れます。
口腔衛生上、1回の塗布で2日を超えての連続使用や長時間外した後そのまま口に戻すことは避けてください。
安定剤の特色
パウダータイプ (商品名)新ファストン、ポリグリップパウダー など
[利点]
●すき間の少ない方に向いている
●比較的安価で使い方が簡単
[欠点]
●唾液にとけるため1日しかもたない
●少しニオイがある
クリームタイプ (商品名)ポリグリップS、タフグリップクリーム など
[利点]
●すき間があり、ややガタつく方に向いている
●広がりやすく、くっつきやすい
[欠点]
●粘膜に付いた物はベタついて外しにくい
●付け替えるとき手間がかかる
シートタイプ (商品名)シーボンド、タッチコレクトⅡ など
[利点]
●総入れ歯の方に向いている
●痛みの強い方、傷の出来やすい方に向いている
[欠点]
●すき間の少ない方には向いていない
●取扱いに少し慣れが必要
クッションタイプ (商品名)ポリデント、タフグリップ など
[利点]
●すき間が比較的大きくガタつく方に向いている
●クッション効果が高い
[欠点]
●比較的高価
●流動性が低いため、入れ歯の内側に均等に広がりにくく使い方が難しい(特にすき間の少ない場合)
●咬み合わせがずれることがよくある
どのタイプの安定剤が適しているかは、その方の状態によって異なりますので個別に相談が必要です。
入れ歯が出来るまで
豊田市丸子歯科 入れ歯ができるまで
入れ歯の治療期間としては1~2ヶ月かかります。まず入れ歯を作るまでに最低でも4~5回ほど通院して頂き、入れ歯が完成した後もメンテナンスや調整のため何度か来院していただきます。
治療には個人差があるため、場合によっては上記よりも治療期間が長引く事もあります。
1.診査・診断・前処置
入れ歯を作る前に、今現在のお口の中の状態を把握させていただくために診査をします。
お口の中を診させていただき、必要に応じてレントゲン写真をお撮りします。
また虫歯や歯周病があり、先に治療が必要な場合は、入れ歯を作る前に治していきます。
2.型取り
入れ歯を作るために、お口の中の型取りをします。
部分入れ歯の場合は、歯にバネを引っ掛けるために少し歯を削ることもあります。
3.咬み合せや高さをチェック
型から取った土台を使って、噛み合わせや高さをチェックしていきます。
咬み合せが不安定な患者さんの場合、咬み合せを何回か確認することがあります。
このとき、今までお使いの入れ歯がある場合は必ず持ってきてください。
咬み合せや高さを見る上で参考にさせていただきます。
4.入れ歯の歯並びの確認
型取りをした歯型を元に、人工歯を並べます。
入れ歯を作る過程では、ろうの上に歯を並べて制作するため、歯並びや歯の出具合などを修正することも可能です。
ご要望がある場合はお気軽にお伝えください。
5.完成・装着
出来上がった入れ歯を調整し、患者さんのお口に合わせていきます。
6.調整
新しい入れ歯はまだ歯茎に馴染んでいないので、使っていただきながら問題点を確認し、調整しなければなりません。
調整には個人差がありますが、最低でも3~4回は通っていただきます。