3Mix法について

3Mix法は最近マスコミで取り上げられたこともあり、問合せを頂いたり、来院時に希望される方もおられます。
内容をご存知ない方も多いと思いますので、ご紹介させていただきます。

3Mix法とは、3種類の抗生物質を混ぜ合わせた抗菌剤で歯の中の病原菌を殺菌・無菌化する方法です。

メリットは
1.感染した歯の部分を殺菌し、削る量を最小限にする
2.神経をとらずに残せる可能性が増える
3.歯の根の奥深くまで入り込んだ細菌を殺菌できる

虫歯を起こす菌は多くの種類があり、それらの菌を殺菌するためには
複数の抗生物質を使用することが必要です。

普通虫歯の治療では、虫歯の菌に感染してしまった歯の部分を完全に取り除いて治療しますが、神経にまで感染が及んでいる場合、感染している部分を全て除去すると神経が出てしまいます。
そのため、神経を残すことは従来の方法では出来ませんでした。

抗菌剤で歯の中の病原菌を殺菌・無菌化する方法

しかし、3Mix法を応用すれば、細菌感染している歯の部分の細菌を殺菌し削らず残すことが出来ます。
そのため神経をとらずに済むことが出来るわけです。

ケフラール

FLAGYL

ジプロキサン

写真は実際に使用している抗菌薬です。

これらの薬を混和して、感染した歯の部分に使用します。
神経ギリギリのところに薬を置き、上からセメントで密封します。
これにより、(図を参照)神経に近い部分の菌が殺菌され、神経を残ることができます。

感染した歯の部分に使用

丸子歯科では「なるべく神経は抜かない、歯はなるべく削らない」方針をとっているため、この方法を必要で有効な場合には使用するようにしています。

「なるべく削らない治療」詳しくはこちら>>

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